GRACHAN35×1MC6を控えた飯田選手にインタビュー

地下格闘技から、戦いの舞台をアマチュア修斗に移し、全日本アマチュア修斗予選から全日本までオール1本勝ちで優勝。

12戦9勝2敗1分

GRACHAN戦績は、5戦4勝1敗。昨年のGRACHAN札幌大会では、ベテラン ・なおKINGに完勝し注目を集める中、プロとしての道を歩んでいる飯田健夫選手。

GRACHAN35で初代フェザー級チャンピオンの大澤茂樹選手との試合が発表され、更に注目を集めている。そんな飯田選手にスポットを当て、経歴や現在の心境を伺った。

タイトルに繋がる可能性ある一戦

──以前、チャンピオンの阪本選手へ挑戦できなければ、大澤選手と戦ってみたいと言われていましたね。今回、初代フェザー級チャンピオンの大澤選手と対戦が決まりましたが、経緯があったら教えて下さい。

GRACHAN代表の岩崎さんから、対戦はどうかと普通にオファーを頂いて、願ったりかなったりでOKしました。

──王座決定トーナメント戦ではないですが、チャンピオンに近づく第一歩ですね。

大澤選手に勝ったら、現チャンピオンの阪本洋平選手とタイトルマッチをやらせてもらえる希望はあるのかなと思っています。

──大澤選手の印象は?

レスリングエリートなので、テイクダウンは絶対にされるだろうと思います。寝技中心でテイクダウンから関節技を取りに行くスタイルなので、(柔道出身の)僕との相性は凄く良いなと思っています。

──大澤選手はレスリング出身ということで、グラップリング勝負なのかと思いきや、近々の試合だと、打撃戦で相手を見て慎重に一発を入れる印象がありますが…。

そうですね。(相手の周りを)回って回って一発を入れる感じですね。投げ合いは負けるだろうなと思っています。投げられた後の対処をどうするかですね。

※投げ合い 柔道でいうところの投げ技での対決の意

──今回の試合はどういった試合になると思いますか?

最初、向こうは寝技を嫌がると思うんで、打撃戦になると思います。打撃で僕が優勢になったら、倒して関節技に来ると思うので、そこをどうするかなって。

50戦を超える飯田選手の格闘技沿革

──柔道出身ですが、総合格闘技に転向されたきっかけは何ですか? 何が飯田選手を熱くさせているんですか?

幼少期にPRIDEを観てました。小学3年から高校1年まで柔道をやっていたのですが、色々やってみたいなと思って、最初はキックボクシングをやりました。柔道もキックボクシングもやっているってことで、KRUNCH(クランチ)という地下格闘技へのオファーが掛かり、出るようになりました。

練習は辛いからそんなに好きでもないんですが、負けたくないからかな。自分より強い選手がいるのが嫌なのかな。なんでかな?(笑)1番になりたいのかなって感じですかね。

──地下格を含めるとこれまでの試合数を見たらすごい数をやられてますよね?

地下格だと30戦以上やってますね。多分、合計50戦以上ですかね。

──出てますね〜。

そう考えると試合慣れはしていますね。

──戦える舞台が多いとは言えない北海道で、それだけの試合数をやってこられた。50戦という経験あっての中央大会のオファーにつながっているんですね。

経験は大事ですね。最初の頃は緊張で動きが悪かったんですけど、最近は落ち着いてできるようになりました。それでも未だに緊張はしますが。昔は月に1回ペースで試合に出ていました。アマなんで、(試合後の)ダメージも少なかったんです。地下格の試合で東京に年間10回以上、毎月のように行ってました。地下格闘技のアウトサイダーに触発されて、いろんな団体も見に行きました。『いくらでも出るぞ』っていう気持ちで。やはり、お客さんが入っているところで戦うのが大切ですね。

──しかし、50戦って、すごいですね。

まぁ、地下格を入れてなんで。プロだったらまだ10戦もやってないですし…。プロの試合は全然違います。決められるところで決められない。いけるところでいけないっていう違いがあります。プロは試合相手を研究してくるので、得意な技をさせない、いかせないと言うのが上手いなと思います。

──そこがアマとプロの違いなんですね。

はい。日々取り組んでいる人たちしか、舞台に立てないんで。

トレーニングはもちろん対戦相手の情報収集にも余念がない

──飯田選手も、日々研究されているのでしょうか?

はい。動画を見て研究しています。

──それは今回の試合に限らずですか?

はい。毎回試合前はひどいくらい見てますね。

──ひどいくらいとは?(笑)

毎日2〜3回は(試合動画を)見て、動きと戦い方のパターンや癖は何なのか、2〜3ヶ月スパンでどれぐらい動きや戦い方が変わるのか、良くなっているところはあるのか…。そういうところを見て、対戦相手を想像以上でも以下でもなくしたい。プロは中途半端ではできないですから。負けるのが大嫌いなんです。

──以上でも以下でもなくしたいって、名言になりますね。

いえいえ(笑)

──出稽古もされているのですか?

出稽古に行ってますね。いろんな人とやれるのが好きです。人によって癖や決め方が違うので、出稽古はタメになります。

──普段、練習はどの位やられてるんですか?

飯田:大体18時から23時位までですね。だいぶ抜くようになりましたが、週5日で怪我がないようにやってます。練習が多すぎると怪我が多くなっちゃうんで。

エンセン井上さんの話題にも

──そういえば、エンセン井上さんが時々、マルスジムに(指導に)来ていますね。『チョークは落ちるだけ。眠るだけ。だから、タップしない。』とか言いますよね(笑)

『負けるか(腕が)折れるか、生きるか死ぬかで考えたら、生きる方向に考えるんだから、折れても戦うだろう?』と言いますね。だから、タップするなって。でも、怪我したら3ヶ月は(練習を)やれないですからね。僕はタップして、また(次回)勝てばいいと思うんですけど(笑)

──致命傷になったら困りますね。エンセンは言うこと、やること違いますね(笑)

はい。だから戦って来れたんだと思います。今も毎日鍛えていますし。体も気持ちも違いますよね。ジムに顔を出して指導してくれて、本当に尊敬しています。

さらに上を目指して

──今後の目標はなんですか?

1番は海外団体 UFC、ONE FCとかにプロモーションをかけて海外でやっていきたいと思ってます。出稽古に行ったり、数ヶ月の間、滞在するのが良いのかなって。GRACHANのフライ級チャンピオンの鈴木隼人選手がONE FCに出場しましたし、自分もいつか出たいと思っています。

──最後に、ファンや応援してくれている皆さんに一言メッセージをお願いします。

1番考えてませんでした。なんて言えば…(笑)こんなにチャンスに恵まれたことはないので、必ず勝って次につなげていきたいです。今までにない位のチャンスだと思っています。

──そうやって日々練習して頑張っていても、北海道ではなかなか注目してもらえないのが悔しいところです。ぜひ、爪痕を残してきてください。飯田選手が他の道内選手の希望になるよう、勝利してきて欲しいと思っています。

海外団体で結果を出さないと希望にはなれないですが、頑張ります。

──今日は長い時間、お話をありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

飯田選手のインタビューの後、マルスジム代表の大門氏や所属選手らが飯田選手についてや、マルスジム、ジム生について語ってくれた。試合の場での飯田選手の顔と違い、謙虚でありながら、自分に負けず日々努力している様子やマルスジムが一丸となっている様子が伝わってきた。

その内容は別インタビューとして掲載予定。EZO MMA MAGAZINEでは今後も飯田選手の活躍を追っていきたいと思う。

【プロフィール】
名前:飯田 健夫(いいだ たてお)
生年月日:1991年1月22日
出身:北海道札幌市
身長:175cm
体重:75kg
所属:マルスジム
札幌市中央区南5条西8丁目9-2セントラルプラザビル3F

GRACHAN35×1MC6

日時:2018年5月27日(日) 開場13:00 開始13:30
会場:ディファ有明
主催/お問い合わせ:GRACHAN実行委員会03-6907-3029
チケット料金:VIP席:20,000円  SRS席:10,000円 RS席:8,000円 S:6500円(当日\500増し)
※中学生以下、当日自由席2,000円
※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売:◇GRACHAN WEBサイト http://www.grachan.jp/
◇e+ (イープラス) http://ur0.biz/JaA5
(パソコン&携帯)、セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン・サークルK・サンクス・ペイジー対応ATM 各店

  • GRACHAN フェザー級5分2R
    大澤茂樹(Honey Trap/前GRACHANフェザー級王者)vs飯田健夫(マルスジム)
  • GRACHANフライ級 5分2R
    ねこ☆佐々木(マルワジム横浜)vs長澤伸昭(ロデオスタイル)
  • GRACHANフェザー級5分2R
    松本尚大(拳心會)vs中村雄一(和術慧舟會高田馬場道場/久松男塾)
  • GRACHANヘビー級5分2
    ジョシュア・ロビンソン(ロデオスタイル)vs和田啓(パラエストラ柏)
  • GRACHANバンタム級5分2R
    小林亮太(K-STYLE)vs遠藤 来生(POD)
  • GRACHANフライ級トーナメント1回戦5分2R
    山本 聖悟(フリー)vs植木新(総合格闘技宇留野道場)
  • GRACHANフライ級トーナメント1回戦5分2R
    松場貴志(ALIVE)vs吉岡弘晃(Brightness)
  • GRACHANミドル級5分2R
    鈴木マシマシ(山崎モンスター軍)VS清水来人(K-Clann)
  • GRACHANバンタム級5分2R
    井関遼(GRABAKA)vs浦辺 俊也(フリー)
  • GRACHANストロー級5分2R
    朝日向大貴(BRAVE)vsキング・ミダラ(高田馬場道場)

参戦決定選手 沙弥子(マルワジム横浜)

ライター
Meggy von Reuenthal(メギー フォン ロイエンタール)PN


学生時代に柔道を少々。ブルース リー、リー リンチェイに憧れ、中國武術を少々。 『北海道から、世界に通用する総合格闘家を』と強く願い、メディカルスタッフとして大会に関わっている。銀英伝、Cowboy be bopにロマンを感じる。